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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハタ (魚類)から転送)
ハタ科
シロブチハタ Epinephelus maculatus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ペルカ目 Perciformes
亜目 : ペルカ亜目 Percoidei
: ハタ科 Epinephelidae
学名
Epinephelidae
Bleeker, 1874[1]
和名
ハタ科[2]
英名
Groupers[3]

本文参照

ハタ科学名Epinephelidae)は、ペルカ目ペルカ亜目の下位分類群。ハタ羽太)と総称される。

以前はSerranidaeがハタ科とされてきたが、分子系統解析により旧ハタ科Serranidaeは多系統群であることが明らかになり、ハタ科Epinephelidae、アラ科Niphonidae、ハナダイ科Serranidaeの3科に分割された[2]。さらに広義のハナダイ科はヒメコダイ科Serranidaeとハナダイ科Anthiadidaeに分かれ、ハタ科からハナスズキ科Liopropomatidaeおよびヌノサラシ科Grammistidaeが分割された[2][4]

概要

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マハタバラハタクエタマカイアカハタユカタハタサラサハタなどのいわゆるハタ類を含む、16属約175種が知られる大きなグループである。

すべてが海水魚で、熱帯から温帯の浅い海に広く分布し、ほとんどの種類は岩礁やサンゴ礁に生息するが、マングローブなどの汽水域に侵入する種類や、水深200m 以深の深海まで生息する種類もいる[要出典]

体の大きさは変異に富んでおり、成魚の大きさは全長10cm そこそこの種類から、全長2m を超える大型種まで様々である。体色や模様も、種類や成長の度合いによって多彩である[要出典]

多くの種類が雌性先熟の性転換を行う[5]ことが知られており、若い個体はメスが多く、成熟して大型になった個体ではオスの割合が増える。

形態上の特徴としては、口が大きくて、下あごが上あごより前に突き出ること、体に対する頭とひれの割合が大きいこと、体の断面は下がふくらんだ楕円形であることなどが挙げられる。体色は種類や成長段階によって非常に多彩で、赤、橙、黄、青、灰色などの鮮やかな色が、水玉模様、大小の斑点、しま模様など様々に配されている[要出典]

単独で生活し、ほとんどの種類は海底近くをあまり離れずに生活するが、中にはバラハタのように底から離れて泳ぐものもいる[要出典]

食性は肉食性で、他の魚類や甲殻類頭足類などを大きな口で捕食し、時には自分の体の半分ほどもある獲物にも貪欲に襲いかかる。大型のハタ類はサメ類と並ぶ有力な捕食者で、岩礁やサンゴ礁の食物連鎖で上位に立つ。水族館などで飼育する場合も、飼育自体はわりと簡単だが、たまに「野性を発揮」して同居魚の数が減るのが難点となる[要出典]

繁殖はにおこなわれる。親はを保護せず、卵はプランクトンとなって海中を浮遊しながら発生する。孵化した稚魚は海岸のごく浅い場所にもやってくるが、成長するにつれ深場へ移動する[要出典]

名称

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英語ではgrouperというが、香港シンガポールではポルトガル語風にガルーパgarrupaと呼ばれる事も少なくない。日本ではグルーパーと表記される[要出典]

ハタ類のことを九州では「アラ」と呼び、魚偏に荒(𩺊)の国字和製漢字)が作られている。鹿児島県トカラ列島十島村)までアラという言い方が使われている。それより南の南西諸島の内、奄美大島などで「ネィバリ」、「ネバリ」、与論島で「ニーバイ」、沖縄本島以南で「ミーバイ」と呼ぶが、これらは「目張り」の変音で、ハタ類の突出した目を表現している。沖縄県では地域により漁師がハタ類を「メバル」と呼ぶこともあるが、標準和名が同じであるメバルが沖縄県周辺に生息しないため、混同されることはない。ただし、同じハタ類の魚でも、色や大きさによって「アカジン」、「カンナギ」など別の名で呼ばれる種もある[要出典]

利用

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大型で色彩も美しく、食用でも美味な種類が多いので、多くの種類が食用に漁獲され、特にハタ類は高級食材として扱われるが、シガトキシンなどのシガテラ毒を体内に蓄積するバラハタやオオアオノメアラなどもいるので注意が必要である[要出典]


香港広州ではハタ類は「石斑魚」(セッパーンユー)と総称され、主に蒸し魚揚げ物フライなどに加工されて食べられる。近年は広東料理の普及とともに、中国全土の大都市にも運ばれて消費されるようになったため、広東省福建省台湾などで大量に養殖されている種もあるが、養殖が難しい種もあり、香港では絶滅を危惧して、減少している種を食べないよう呼びかけが行われている。ハタ科の魚の内、香港で最も珍重されるのは「老鼠斑」(ロウシューパーン)と称されるサラサハタで、次いで「紅斑」(ホンパーン)すなわちキジハタ、「東星斑」(トンセンパーン)すなわちスジアラ(アカジンミーバイ)である[要出典]

分類

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いわゆるハタ類が分類され、16属約175種が含まれ、日本からは11属70種が知られる。口が大きく、下あごが上あごより前に突き出る。成魚の大きさは全長10cm そこそこの種類から、全長2m を超える大型種まで様々である。単独で生活し、ほとんどの種類は海底近くをあまり離れない。食用や観賞用として利用される種類を多く含む[要出典]

マハタとマハタモドキはEpinephelus属(旧マハタ属)に分類されていたが、Hyporthodus属として独立した[2]

以下の分類は、Eschmeyer's Catalog of Fishes (2026) に従う[6]

脚注

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  1. Richard van der Laan; William N. Eschmeyer & Ronald Fricke (2014). “Family-group names of Recent fishes”. Zootaxa 3882 (2): 001–230. doi:10.11646/zootaxa.3882.1.1. PMID 25543675. https://biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.3882.1.1/10480. 
  2. 1 2 3 4 中村潤平・本村浩之「ハタ科Serranidaeとされていた日本産各種の帰属,および高次分類群に適用する標準和名の検討」『Ichthy, Natural History of Fishes of Japan』第19巻、鹿児島大学総合研究博物館、2022年、26-43 頁。
  3. Van der Laan, R., Fricke, R. & Eschmeyer, W.N. (eds.) 2026. Eschmeyer's Catalog of Fishes: Classification. Electronic version [Updated 19 May 2026] accessed 08 June 2026.
  4. 木村清志・笹木大地 編『美し国の魚たち 三重県の魚類図鑑』木村清志、2025年。
  5. Erisman, BE; Craig, MT, Hastings, PA (2008). “A phylogenetic test of the size-advantage model: evolutionary changes in mating behavior influence the loss of sex change in a fish lineage”. The American Naturalist 174 (3): E83-99. doi:10.1086/603611. https://doi.org/10.1086/603611. 
  6. Fricke, R., Eschmeyer, W.N. & Van der Laan, R. (eds.) 2026. “Genera in the family Epinephelidae.” Eschmeyer's Catalog of Fishes: Genera, Species, References. Electronic version accessed 08 June 2026.
    1. Species in the genus Aethaloperca.”
    2. Species in the genus Alphestes.”
    3. Species in the genus Anyperodon.”
    4. Species in the genus Cephalopholis.”
    5. Species in the genus Chromileptes.”
    6. Species in the genus Dermatolepis.”
    7. Species in the genus Epinephelus.”
    8. Species in the genus Gonioplectrus.”
    9. Species in the genus Gracila.”
    10. Species in the genus Hyporthodus.”
    11. Species in the genus Mycteroperca.”
    12. Species in the genus Paranthias.”
    13. Species in the genus Plectropomus.”
    14. Species in the genus Saloptia.”
    15. Species in the genus Triso.”
    16. Species in the genus Variola.”

関連項目

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