記事一覧
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AI生物の来襲=町野幸
2026/7/16 02:00 1010文字<moku-go> SNS上で見かけた、ある「鳥の動画」に心がざわついた。 雨風の中で親鳥が羽を傘のような形に大きく広げ、巣にいるひなを守っている。これは生成人工知能(AI)で作られたとみられるフェイク動画だ。 SNSには酷似する鳥親子の動画が数多く投稿されており、うちいくつかにはAI製だと記載が
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記事と無意識の偏見=町野幸
2026/7/9 02:04 1011文字<moku-go> 記事を通じて、無自覚に誰かを傷つけていないか――。特に、日本で暮らす外国人や、LGBTQなど性的少数者といったマイノリティーに関する取材で不安にさいなまれることは多い。おそらく多くの報道関係者に共通の悩みだ。 ここには、「マイクロアグレッション」の問題もある。「無意識の偏見や思
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AIと悲しきJTC=町野幸
2026/7/2 02:06 1008文字<moku-go> せつない話を耳にした。 とある日本企業に勤める社員は業務中の一定時間を、しりとりに費やしているという。その相手は生成人工知能(AI)だ。 発端は、AI利用推進の号令だった。どれだけ多くAIを使っているか社員ごとに厳しくチェックされ、少なければ上司から注意を受けるようになった。な
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「金の卵」の戸惑い=町野幸
2026/6/25 02:00 1000文字<moku-go> 来週7月1日、2027年春に卒業する高校生の就職活動がスタートする。この日以降に企業の求人票が公開となり、9月からは選考が始まる。 「令和の金の卵」。超のつく売り手市場ぶりから、高卒人材は今やこうも呼ばれる。人手不足の現場職を中心に長期にわたる活躍が期待され、地元への定着傾向も
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「ギュられる」は現実か=町野幸
2026/6/18 02:03 992文字<moku-go> 「ギュられる」という造語が、インターネットスラング(俗語)として若い世代を中心に広まっている。主に「人工知能(AI)に仕事を奪われる」ことを指す。 語源になったとみられるのは「シンギュラリティー」(技術的特異点)。AIの進化が人類の知能を超える転換点が到来するとの説があり、それ
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ウナギ管理の「破綻」=町野幸
2026/6/11 02:01 1030文字<moku-go> この6月は、ウナギをめぐる正念場となるかもしれない。 前回で触れたように、ウナギを卵から人工ふ化させて育てる「完全養殖」を天然資源の保護につなげるには、現在養殖に使われている天然稚魚の供給を抑え、その分を人工種苗に「置き換えていく」ことが必要だ。そのためにも国は、稚魚の過剰漁獲
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3億匹のウナギと…=町野幸
2026/6/4 02:01 1005文字<moku-go> はたして、ウナギを危機から救うことはできるのか。 5月29日、「完全養殖ウナギ」の試験販売が始まった。オンライン販売は開始直後から注文が殺到。初回に用意されたかば焼き約600匹分はすぐに完売となった。 理由はおそらく、話題性だけではない。購入を試みた人たちからは「ウナギは好きだ
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難聴は、誰にでも=町野幸
2026/5/28 02:04 1018文字<moku-go> 音や人の声などが聞こえづらくなる、難聴。国内の患者数は約1400万人とも試算されている。誰もがなりうる身近な症状だが、自分が難聴であることに気づいていない人も多い。 耳が不自由な人や言葉を発するのが難しい人が、オペレーターなどを通して耳の聞こえる人とやり取りができるサービスに「
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「広告炎上」への処方箋=町野幸
2026/5/21 02:01 1010文字<moku-go> 広告の表現に問題があるとして、企業が世間から強く批判され、慌てて謝罪や撤回に追い込まれるケースは後を絶たない。こうした「炎上」事案が起きる要因や企業姿勢に強い関心を持ち、取材を重ねてきた。その中で聞いたある企業の取り組みは、問題解決のための一つの処方箋に思えた。 味の素が、広告
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部下のAI使用を見抜け=町野幸
2026/5/14 02:01 988文字<moku-go> 生成人工知能(AI)が業務で広く使われる時代。いつの間にか、管理職には新たなミッションが生まれた。その一つが、部下の「AI任せ」を見破ることだ。 生成AIが出してきた答えには「一見してそれっぽいが、間違っているもの」が混ざる。気付けなければ、会社や顧客などへの実害が生じかねない
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新入社員とAIのわな=町野幸
2026/5/7 02:01 874文字<moku-go> 資料、議事録の作成やリサーチなどの業務が急速に生成AI(人工知能)に代替されてきている。仕事が効率化される一方で、「若手社員にとって学習や思考訓練の機会までもが奪われているのではないか」と危惧する声を企業の中堅社員などから聞く。 こうしたこともあり、今年の新入社員研修から「AI
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不動産業界の機会損失=町野幸
2026/4/30 02:02 1017文字<moku-go> LGBTQなど性的少数者が住宅入居の際に直面する困難として、前回は同性カップルが賃貸物件の入居を断られるケースについて触れた。一方で住宅購入においては、別の課題が生じている。 「万が一の際にパートナーにローン残高のない住宅を残せる団体信用生命保険(団信)の選択肢が限られ、条件が
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住まい探しを阻む無知=町野幸
2026/4/23 02:01 1030文字<moku-go> 東京都内に住む会社員の女性(30)は、新居探しで無用な苦労をした経験を持つ。2023年夏、それまで5年間交際していた同性パートナーと同居するための賃貸物件を探していた際のことだ。 物件サイトを閲覧し候補を選んでいったが、内見できる選択肢は極めて限られた。仲介する不動産会社が大家
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釣りと女性の可能性=町野幸
2026/4/16 02:04 1028文字<moku-go> 「あっ、釣れた、釣れたっ!」。歓喜の声が上がる。針をくわえたニジマスが水面に姿を見せた。 時田由香さん(60)はこの日、人生で初めて魚を釣り上げた。4月中旬、神奈川県南足柄市で開かれた女性限定の釣りイベントの場だった。ルアー(疑似餌)の付け方やリールの巻き取り方などについて丁寧
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今こそ、AI倫理を=町野幸
2026/4/9 02:02 1023文字<moku-go> 人工知能(AI)が急速に社会に浸透する中で、個人的に気がかりな点がある。AIの開発や利活用をめぐる国などの議論に「倫理的な検討」が足りていないのではないか、ということだ。 AI倫理の重要性や現在地について、北海道大学大学院文学研究院の田口茂教授に聞いた。専門は哲学。同大に201
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「投稿収益化」にあらがう=町野幸
2026/4/2 02:01 1035文字<moku-go> SNSなどインターネット上での投稿収益化の仕組みが、情報・言論の質を大きく低下させる――。こうした指摘が情報流通などの有識者から再三なされている。 総務省の有識者会議は、投稿閲覧数などに応じて広告収益を分配する仕組みが報酬目当てのデマ投稿を誘発すると問題視。とりわけ人命を左右す
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一粒の麦=濱田元子
2026/3/26 02:03 1028文字<moku-go> 卒業の季節が巡ってきた。 東京・西池袋にある俳優養成の専門学校「舞台芸術学院」(舞芸(ぶげい))でも22日、ステージアーティスト科卒業公演「The Greeks(ザ・グリークス)」が千秋楽を迎えた。 約2500年前に書かれたギリシャ悲劇10本を、現代の観客のために再構成した英国
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劇場の桜=濱田元子
2026/3/19 02:01 1025文字<moku-go> 東京・三宅坂の国立劇場前庭に「駿河小町」という品種の桜がある。花は大きく淡紅色、花が多いのも特徴で、ソメイヨシノとほぼ同じ頃に咲く。 実はこの桜、1966年に開場した劇場で生まれた「知的財産」である。79年から40年間にわたって劇場の2代目庭師として管理してきた内山泰幸さん(7
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戦争と「女の平和」=濱田元子
2026/3/12 02:01 1019文字<moku-go> 戦争が長引く中、女性たちは敵味方を超えて結束し、夫たちに休戦協定を結ばせようと奇想天外な策に出る。古代ギリシャの劇作家、アリストファネスの代表作の一つ、喜劇「女の平和」である。 アテネの演劇祭で上演されたのは、紀元前411年。都市国家のアテネとスパルタがそれぞれ旗頭となったペロ
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地球を傷つけない創造=濱田元子
2026/3/5 02:00 1014文字<moku-go> 舞台装置はオペラやバレエ、演劇に欠かせない。俳優らの演技を支え、観客には物語の世界観を想像させる役割を果たす。だが、多くは悲しい末路をたどる。公演が終わると、産業廃棄物として処理場の大きな穴に投げ入れられる。客席からは見えない世界である。 装置をデザインする舞台美術家の大島広子