ロシアがキーウ攻撃、世界遺産の大聖堂で火災 ウクライナとロシアで死傷者

夜間にロシア正教会の建物の内部から炎が上がっているのを、見下ろす角度で撮影した写真。右端には、クレーンから放水する消防隊の姿が写っている

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画像説明, 出火した生神女就寝大聖堂は、ウクライナ国民にとって宗教的・文化的に重要な意味合いを持つ(14日、キーウ)
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ロシアは14日夜、ウクライナ各地に攻撃を行い、9人が死亡、複数の負傷者が出た。他方、ロシア・トゥーラの当局によると、ウクライナのドローン攻撃で6人が死傷した。

ロシアによる首都キーウへの攻撃では、4人が殺害されたほか、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている修道院で火災が発生した。

さらにウクライナ当局によると、北東部ハルキウでは、ロシアの攻撃で起きた火災の消火に当たっていた救助隊員5人が死亡した。

キーウにあるキリスト教ウクライナ正教会のペチェールシク大修道院では、11世紀に建てられた生神女就寝大聖堂が大きな被害を受けた。ウクライナのユリア・スヴィリデンコ首相は、「この国の人々と遺産に対する残忍な攻撃」だと述べた。

一方、ロシアの首都モスクワの南に位置するトゥーラの当局によると、ウクライナのドローン攻撃で3人が殺害され、1歳の子どもを含む3人が負傷した。

地下鉄駅の通路や階段に、大勢の人が座り込んでいる。椅子や毛布を持ち込んでいる人もいる

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画像説明, ロシアの攻撃を受け、キーウの住民は地下鉄駅に避難した

キーウのヴィタリー・クリチコ市長によると、ロシアによるドローンとミサイルによる攻撃は建物や車両に火災を引き起こし、首都では14万人以上が停電に見舞われた。15日には、ウクライナの大半の地域に空襲警報が出された。

キーウへの攻撃は複数の住宅を標的とし、少なくとも23人が負傷した。ハルキウでも5人が負傷した。

金色のドーム屋根に白い壁の塔が並ぶ聖堂から白煙が出ている。はしご車がかかっている

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画像説明, ロシアの夜間攻撃で出火した大聖堂(15日、キーウ)
イコンがはめられ金色の装飾が施された聖堂の屋根の一部が、黒くこげている。消防隊員が被害状況を点検している

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画像説明, 被害の様子を調べる消防隊員(15日、キーウ)

火災のあった生神女就寝大聖堂は、ユネスコ世界遺産に登録されている「キーウの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキーウ・ペチェールシク大修道院」の一部。

ウクライナのアンドリー・シビハ外相はソーシャルメディア「X」への投稿で、「キーウ・ペチェールシク大修道院という、キリスト教にとって最も聖なる場所のひとつを攻撃したことで、プーチンは歴史上最悪の野蛮人のリストに永遠に名を連ねた」と厳しく非難した。

外相はさらに、「我々はユネスコおよびその他すべての国際的枠組みの下で、関連するあらゆる手続きを緊急に開始し、国家によるこの蛮行に対して即時かつ適切な対応を求める」と呼びかけた。

この大聖堂が攻撃されるのは、これが初めてではない。ユネスコのウェブサイトによると、第2次世界大戦中には南東の塔を除きほぼ完全に破壊された。その後、1999年から2000年にかけて、18世紀後半のウクライナ・バロック期の建築様式に基づいて再建され再建されたという。

欧州では今週、フランスで主要7カ国(G7)サミットが開催される予定。首脳らはウクライナでの戦争について協議する。

14日には、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、長期化する紛争の終結に向けた取り組みについて、アメリカのドナルド・トランプ大統領と協議したと述べた。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2022年2月、ウクライナ全面侵攻を開始した。