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イェール式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イェール式(イェールしき、Yale Romanization)は、アジア言語をラテン文字化する方法の一つ。北京官話標準中国語普通話)、広東語朝鮮語日本語の4言語に対するローマ字化の方法を規定している。中国語バージョンは、第二次世界大戦中に、アメリカ陸軍が使用するために作成された。4言語を対象にしているが、各言語のラテン文字化の方法の関連性は薄く、同じラテン文字が同じ音を表しているわけではない。

イェール式は、かつては米国で学生への教育目的で使用されたが、広東語教育以外、現在は使用されなくなってきており、学術分野において残っているのみである。例えば標準中国語の教育においては、現在では、イェール式に代わり漢語拼音が使用されるようになっている。

JSLローマ字エレノア・ジョーデンの「Japanese: The Spoken Language」(1987年)で提案されたローマ字表記法で、非日本語話者が日本語を学ぶ際に用いられる。概ね訓令式に準じているものの、長音を大文字の場合に限らず二重母音で表す点が異なる(例えば東京は「Tookyoo」と表記する)。

1943年にイェール大学ジョージ・A・ケネディによって考案された。

もともとは、米国兵士が戦場で中国軍との意思疎通をはかるために開発された。当時はウェード・ジャイルズ式が一般的なローマ字化手法であったが、新兵用に、英語の綴り方を用いて中国語の音を表すことを考慮して、新たに開発された。イェール式では、有気音を表す記号がアポストロフィーのように見えるなどのウェード式による主な誤読を取り除くことができた。

広東語においては、イェール式は今でも初学者向けの書籍や辞書などで利用されている。イェール粤語拼音を参照。

朝鮮語のイェール式ローマ字表記法の記事を参照