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イクシーオーン

曖昧さ回避 この項目では、ギリシア神話の人物について説明しています。その他の用法については「イクシーオーン (曖昧さ回避)」をご覧ください。
曖昧さ回避 イクシオン」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「イクシーオーン (曖昧さ回避)」をご覧ください。
タルタロスで罰せられるイクシーオーン

イクシーオーン古希: Ἰξίων, Ixīōn)は、ギリシア神話に登場する人物である。長母音を省略してイクシオンとも表記される。

ラピテース族の王プレギュアースの子。アスクレーピオスの母コローニスは姉妹に当たる。親に関してはアレースアンティオーンペリメーレー[1]レオンテウスなど諸説ある。ペイリトオスピサディエー(ティサディエー)の父。神罰を受けて、火焔車に縛りつけられて永遠に回転するという「イクシーオーンの車輪」で知られる。

神話

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ピーテル・パウル・ルーベンスの絵画『ユノに欺かれるイクシオン』。ルーヴル美術館所蔵。

イクシーオーンの結婚

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イクシーオーンはデーイオネウス(あるいはエーイオネウス)の娘ディーアと結婚し、2人の間に、テーセウスと連れだって冒険したことで知られるペイリトオスが生まれた[1]。ディーアとの結婚が決まったとき、イクシーオーンは花嫁への豪華な贈り物を約束し、デーイオネウスを宴席に招いた。このときイクシーオーンは宮殿に向かう道に落とし穴を掘り、穴の底には大きな炭火を仕掛けておいた。なにも知らないデーイオネウスは罠に嵌って焼け死んだ。このためイクシーオーンは血縁の人間を殺した最初の者ともいわれる。神々はこれを許し難い行為だとしたが、ゼウスひとりはイクシーオーンの罪を浄めてやったばかりか、食事にまで招いた[2]

火焔車の刑罰

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ところがイクシーオーンは、神々との食事に乗じて、あろうことかゼウスの妻ヘーラーを誘惑しようとした[2]。イクシーオーンは、ゼウスがヘーラーをしばしば裏切ってきたことから、その恨みを晴らす機会を得ればヘーラーは喜んで応じるだろうと考えたのだった。しかし、この企みは事前にゼウスの知るところとなり、ゼウスは雲でヘーラーの似姿を作っておいた。イクシーオーンは酒に酔ってこの雲を抱き、思いを遂げた。そこへゼウスが突然姿を現し、ヘルメースに命じてイクシーオーンを鞭打たせた。イクシーオーンはタルタロスに送られ、火が燃えさかる車に縛り付けられたまま空中を絶え間なく回転している[3]

ネペレーの子たち

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ヘーラーの似姿をとった雲のかたまりは、ネペレーと呼ばれるようになり、やがてイクシーオーンの子を産んだ[3]。これがケンタウロスであり、多くの雌馬と交わって、好色・酒好きで半人半馬のケンタウロス族の祖となった。その後ネペレーはテッサリアーアイオロスの息子アタマースと結婚し、プリクソスヘレーをもうけたともいわれる[4]

影響

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小惑星イクシオンはイクシーオーンにちなんで名付けられた。

系図

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ガイア
ペーネイオスクレウーサ
ヒュプセウスクリダノペーダプネースティルベーアポローン
キューレーネーアポローンラピテースケンタウロスアイネウス
テミストーアリスタイオスアステュアギュイアペリパーストリオパースポルバース
レウコーンスコイネウスアクタイオーンアンティオーンペリメーレーアウゲイアースアクトール
アンドレウスエウイッペーアタランテーアタマースネペレーイクシーオーンディアーゼウスアガステネースモリオネ
エテオクレースケーピソスプリクソスヘレーケンタウロス族ペイリトオスヒッポダメイア
ポリュポイテース

出典

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  1. 1 2 シケリアのディオドロス、4巻69・3。
  2. 1 2 シケリアのディオドロス、4巻69・4。
  3. 1 2 シケリアのディオドロス、4巻69・5。
  4. アポロドーロス、1巻9・1

参考図書

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関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、イクシーオーンに関連するカテゴリがあります。

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