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リーグ・アン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リーグ・アン
加盟国 フランスの旗 フランス (17 チーム)
越境参加 モナコの旗 モナコ (1 チーム)
大陸連盟 UEFA
創立 1932
1932-1933 (National)
1933-2002 (Division 1)
参加クラブ 18
リーグレベル 第1部
下位リーグ リーグ・ドゥ
国内大会 クープ・ドゥ・フランス
トロフェ・デ・シャンピオン
国際大会 UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAヨーロッパリーグ
UEFAカンファレンスリーグ
最新優勝クラブ パリ・サンジェルマン (2025-26)
最多優勝クラブ パリ・サンジェルマン (14回)
最多出場選手 ミカエル・ランドロー (618試合)
最多得点選手 デリオ・オニス (299得点)
テレビ局 フランスの旗 Ligue 1+・beIN Sports
日本の旗 DAZN
公式サイト ligue1.com ウィキデータを編集
2025-26
優勝トロフィー

リーグ・アン: Ligue 1)は、フランスプロサッカーリーグ(LFP)が主催する、フランスにおける男子サッカーの最上位に位置するプロリーグである。スポンサーシップにより、リーグ・アン マクドナルド(Ligue 1 McDonald's)と呼ばれる[1]

1932年に創設され、かつてはディヴィジオン・アン(Division 1)と呼ばれていたが、2002-03シーズンに現名称に改称した。国外のモナコ公国からはASモナコが参加している。

リーグ・アンは、イングランドプレミアリーグ、スペインのラ・リーガイタリアセリエAドイツブンデスリーガのようにUEFAランキングで1位を獲得したことはないが、同ランキングでは常にこの上位4リーグの次位を占めるハイレベルなリーグである[2]。もともと日本ではプレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガの4つのリーグを[3]世界4大リーグとするのがメジャーであった。しかし昨今では世界基準に合わせて上記の4つのリーグにリーグ・アンを加えて世界5大リーグ[4]とされている。

最多優勝はパリ・サンジェルマンの14回。その後、サンテティエンヌの10回、マルセイユの9回、ナントモナコの8回、リヨンの7回と続く。最多連覇記録は、リヨンの2001-02シーズンから2007-08シーズンまでの7連覇[5]。近年の傾向として、国内リーグでは2000年以降リヨンが一時代を築いた一方で、資金力を持つビッグクラブが前評判通りの力を発揮することが出来ないケースが多く、2010-11シーズンにリーグ・アンの常連であったモナコが降格したり、2011-12シーズンには数シーズン前まで2部にいたモンペリエが優勝するなど、順位が予測しづらい混戦の時期が続いた。その後、2012-13シーズンからパリ・サンジェルマンが4連覇を果たしており、以降は圧倒的な資金力を持つ同クラブの1強体制が続いている。

国際大会では、2003-04シーズンにUEFAチャンピオンズリーグでモナコが準優勝し、UEFAカップでマルセイユが準優勝の成績を収めた。2020年代に入ると、パリ・サンジェルマンが2019-20シーズンのチャンピオンズリーグで準優勝、2024-25シーズンでは決勝でインテルを5-0で下し大会初優勝を果たした[6]

現在リーグ・アンでプレーする選手には、フランス代表ブラジル代表をはじめとする各国の代表選手が多数在籍しているほか、フランスが辿ってきた歴史的経緯からアフリカ系の黒人選手が非常に多いのも特徴のひとつである。将来を期待されている若手が多く、アフリカ系選手にも高い潜在能力を秘めた選手が多いため、かつてはオランダのエールディヴィジと並ぶ登竜門リーグのような位置づけであった。

マイケル・エッシェンリヨン)、ディディエ・ドログバマルセイユ)、ロナウジーニョパリ・サンジェルマン)、エデン・アザールリール)らがリーグ・アンで研鑽を積み他リーグの強豪クラブへと移籍している。しかし、パリ・サンジェルマンの経営体制が大きく変わった2010年代以降は、各国の代表選手のリーグ・アン参入が目立つようになり、かつての登竜門リーグのようなイメージは払拭されつつある。

リーグ・アンでは全18チームがそれぞれ2回、互いの本拠地ホーム・アンド・アウェー方式で試合を行って最終順位を決定する。シーズン終了後、リーグ・アンの下位とリーグ・ドゥの上位2チームずつが自動的に入れ替わる。リーグ・アン16位クラブとリーグ・ドゥの3位クラブは、ホーム・アンド・アウェー方式の入れ替え戦を行う。なお、リーグ・アン16位クラブが勝った場合は残留となる。

2021年6月3日に行われフランスプロサッカーリーグ(LFP)の総会で、2023-24シーズンから18チーム制に移行することが正式に承認された。これを受けて2022-23シーズンのリーグ・アンは4チームが自動降格となり、リーグ・ドゥの昇格も2チームに限られた[7]

2024-25シーズン
クラブ
(原語表記)
ホームタウンホームスタジアム収容人数前年度成績
パリ・サンジェルマンFC
(Paris Saint-Germain Football Club)
パリ パルク・デ・プランス 47,929 1位
ASモナコ
(Association Sportive de Monaco Football Club)
モナコ スタッド・ルイ・ドゥ 18,524 2位
スタッド・ブレスト29
(Stade Brestois 29)
ブレスト スタッド・フランシス=ル・ブレ 15,931 3位
LOSCリール
(Lille Olympique Sporting Club)
リール スタッド・ピエール=モーロワ 50,186 4位
OGCニース
(Olympique Gymnaste Club de Nice)
ニース アリアンツ・リヴィエラ 36,178 5位
オリンピック・リヨン
(Olympique Lyonnais)
リヨン パルク・オリンピック・リヨン 59,186 6位
RCランス
(Racing Club de Lens)
ランス スタッド・フェリックス・ボラール 38,223 7位
オリンピック・マルセイユ
(Olympique de Marseille)
マルセイユ スタッド・ヴェロドローム 67,394 8位
スタッド・ランス
(Stade de Reims)
ランス スタッド・オーギュスト=ドローヌ 21,029 9位
スタッド・レンヌ
(Stade Rennais Football Club)
レンヌ ロアゾン・パルク 29,778 10位
トゥールーズFC
(Toulouse Football Club)
トゥールーズ スタジアム・ドゥ・トゥールーズ) 35,472 11位
モンペリエHSC
(Montpellier Hérault Sport Club)
モンペリエ スタッド・ドゥ・ラ・モッソン 32,950 12位
RCストラスブール
(Racing Club de Strasbourg Alsace)
ストラスブール スタッド・ドゥ・ラ・メノ 29,230 13位
FCナント
(Football Club de Nantes)
ナント スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール 35,322 14位
ル・アーヴルAC
(Le Havre Athletic Club Football Association)
ル・アーヴル スタッド・オセアン 25,278 15位
AJオセール
(Modification de Association de la Jeunesse auxerroise)
オセール スタッド・ドゥ・ラベ・デシャン 18,541 リーグ・ドゥ 1位
アンジェSCO
(Angers Sporting Club de l'Ouest)
アンジェ スタッド・レイモン・コパ 18,752 リーグ・ドゥ 2位
ASサンテティエンヌ
(Association Sportive de Saint-Étienne Loire)
サンテティエンヌ スタッド・ジェフロワ=ギシャール 35,616 リーグ・ドゥ 3位
年度優勝[8][9][10]2位3位
1932-33リロワカンヌ
1933-34セトフィヴマルセイユ
1934-35ソショーストラスブールラシン・パリ
1935-36ラシン・パリリロワストラスブール
1936-37マルセイユソショーラシン・パリ
1937-38ソショーマルセイユセト
1938-39セトマルセイユラシン・パリ
1945-46リールサンテティエンヌルーベ
1946-47ルーベスタッド・ランスストラスブール
1947-48マルセイユリールスタッド・ランス
1948-49スタッド・ランスリールマルセイユ
1949-50ボルドーリールスタッド・ランス
1950-51ニースリールル・アーヴル
1951-52ニースボルドーリール
1952-53スタッド・ランスソショーボルドー
1953-54リールスタッド・ランスボルドー
1954-55スタッド・ランストゥールーズRCランス
1955-56ニースRCランスモナコ
1956-57サンテティエンヌRCランススタッド・ランス
1957-58スタッド・ランスニームモナコ
1958-59ニースニームラシン・パリ
1959-60スタッド・ランスニームラシン・パリ
1960-61モナコラシン・パリスタッド・ランス
1961-62スタッド・ランスラシン・パリニーム
1962-63モナコスタッド・ランススダン
1963-64サンテティエンヌモナコRCランス
1964-65ナントボルドーヴァランシエンヌ
1965-66ナントボルドーヴァランシエンヌ
1966-67サンテティエンヌナントアンジェ
1967-68サンテティエンヌニースソショー
1968-69サンテティエンヌボルドーメス
1969-70サンテティエンヌマルセイユスダン
1970-71マルセイユサンテティエンヌナント
1971-72マルセイユニームソショー
1972-73ナントニースマルセイユ
1973-74サンテティエンヌナントリヨン
1974-75サンテティエンヌマルセイユリヨン
1975-76サンテティエンヌニースソショー
1976-77ナントRCランスバスティア
1977-78モナコナントストラスブール
1978-79ストラスブールナントサンテティエンヌ
1979-80ナントソショーサンテティエンヌ
1980-81サンテティエンヌナントボルドー
1981-82モナコサンテティエンヌソショー
1982-83ナントボルドーパリ・サンジェルマン
1983-84ボルドーモナコオセール
1984-85ボルドーナントモナコ
1985-86パリ・サンジェルマンナントボルドー
1986-87ボルドーマルセイユトゥールーズ
1987-88モナコボルドーモンペリエ
1988-89マルセイユパリ・サンジェルマンモナコ
1989-90マルセイユボルドーモナコ
1990-91マルセイユモナコオセール
1991-92マルセイユモナコパリ・サンジェルマン
1992-93[注釈 1]パリ・サンジェルマンモナコ
1993-94パリ・サンジェルマンマルセイユオセール
1994-95ナントリヨンパリ・サンジェルマン
1995-96オセールパリ・サンジェルマンモナコ
1996-97モナコパリ・サンジェルマンナント
1997-98RCランスメスモナコ
1998-99ボルドーマルセイユリヨン
1999-00モナコパリ・サンジェルマンリヨン
2000-01ナントリヨンリール
2001-02リヨンRCランスオセール
2002-03リヨンモナコマルセイユ
2003-04リヨンパリ・サンジェルマンモナコ
2004-05リヨンリールモナコ
2005-06リヨンボルドーリール
2006-07リヨンマルセイユトゥールーズ
2007-08リヨンボルドーマルセイユ
2008-09ボルドーマルセイユリヨン
2009-10マルセイユリヨンオセール
2010-11リールマルセイユリヨン
2011-12モンペリエパリ・サンジェルマンリール
2012-13パリ・サンジェルマンマルセイユリヨン
2013-14パリ・サンジェルマンモナコリール
2014-15パリ・サンジェルマンリヨンモナコ
2015-16パリ・サンジェルマンリヨンモナコ
2016-17モナコパリ・サンジェルマンニース
2017-18パリ・サンジェルマンモナコリヨン
2018-19パリ・サンジェルマンリールリヨン
2019-20パリ・サンジェルマンマルセイユレンヌ
2020-21リールパリ・サンジェルマンモナコ
2021-22パリ・サンジェルマンマルセイユモナコ
2022-23パリ・サンジェルマンRCランスマルセイユ
2023-24パリ・サンジェルマンモナコブレスト
2024-25パリ・サンジェルマンマルセイユモナコ
2025-26パリ・サンジェルマンRCランスリール
クラブ名優勝年度2位年度
パリ・サンジェルマン1491986, 1994, 2013, 2014, 2015, 2016, 2018, 2019, 2020, 2022,
2023, 2024, 2025, 2026
1989, 1993, 1996, 1997, 2000, 2004, 2012, 2017, 2021
サンテティエンヌ1031957, 1964, 1967, 1968, 1969, 1970, 1974, 1975, 1976, 19811946, 1971, 1982
マルセイユ9141937, 1948, 1971, 1972, 1989, 1990, 1991, 1992, 20101938, 1939, 1970, 1975, 1987, 1994, 1999, 2007, 2009, 2011,
2013, 2020, 2022, 2025
モナコ881961, 1963, 1978, 1982, 1988, 1997, 2000, 20171964, 1984, 1991, 1992, 2003, 2014, 2018, 2024
ナント871965, 1966, 1973, 1977, 1980, 1983, 1995, 20011967, 1974, 1978, 1979, 1981, 1985, 1986
リヨン752002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 20081995, 2001, 2010, 2015, 2016
ボルドー691950, 1984, 1985, 1987, 1999, 20091952, 1965, 1966, 1969, 1983, 1988, 1990, 2006, 2008
スタッド・ランス631949, 1953, 1955, 1958, 1960, 19621947, 1954, 1963
リール461946, 1954, 2011, 20211948, 1949, 1950, 1951, 2005, 2019
ニース431951, 1952, 1956, 19591968, 1973, 1976
ソショー231935, 19381937, 1953, 1980
セト201934, 1939
RCランス161997-981956, 1957, 1977, 2002, 2023, 2026
ラシン・パリ1219361961, 1962
リロワ1119331936
ストラスブール1119791935
ルーベ101947
オセール101996
モンペリエ102012
ニーム041958, 1959, 1960, 1972
カンヌ011933
フィヴ011934
トゥールーズ011955
メス011998

注:優勝年度及び2位年度は、優勝が決定した年を並べている。例えば、1932-33年度王者は1933年としている。

全国プロサッカー選手連合英語版 (UNFP) によって毎年開かれるアワードの中で、最優秀選手、最優秀若手選手、最優秀ゴールキーパー、最優秀監督、最優秀チーム(ベストイレブン)、最優秀ゴール(一般からの投票によって選ばれる)に賞が贈られる。

2016-17シーズンの平均観客動員数は2万499人で、欧州のリーグで5位であった[11]

  1. 1992-93シーズンはマルセイユが優勝したが、八百長が発覚したためタイトルを剥奪された。
  2. フランス国内リーグでマルセイユの八百長が発覚したため、チャンピオンとして活動する権利を失った。
  1. “Uber Eats”から変更…リーグ・アン、“マクドナルド”とのパートナーシップ契約を発表!”. サッカーキング (2024年3月22日). 2024年6月27日閲覧。
  2. UEFA rankings UEFA.com 2026年5月29日閲覧。
  3. 【株式会社エンスポーツ】サッカー界における世界5大リーグの特徴を解説2025年4月22日
  4. 清水正典「スポーツ社会システムのトータルシステムマネジメント I -ヨーロッパチャンピオンズリーグの隆盛と社会的背景-」『吉備国際大学社会学部研究紀要』第18巻、吉備国際大学社会学部、2008年3月、83-93頁、NAID 110006633568NCID AN105607562019年4月17日閲覧
  5. 中道主義の傑作、ゼロ年代のオリンピック・リヨン◎サッカー世界遺産第17回”. サッカーマガジンWEB (2020年5月31日). 2023年5月23日閲覧。
  6. パリSGがインテルを衝撃的な圧倒、悲願のCL初優勝!! ドゥエ大躍動で歴史的5発完勝 ゲキサカ。2026年1月6日閲覧。
  7. リーグ・アンが2023-24シーズンから18チーム制に!LFPが総会で正式承認”. ヤフースポーツ (2021年6月4日). 2021年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月4日閲覧。
  8. “Palmarès”. Ligue 1. Ligue de Football Professionnel. 2010年6月5日閲覧.
  9. “Ligue 1 (ex-D1 jusqu'en 2001-2002)” (フランス語). French Football Federation. 2010年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2010年6月7日閲覧.
  10. “Historique Classments”. Ligue 1 (フランス語). Ligue de Football Professionnel. 2009年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2010年6月16日閲覧.
  11. 欧州最多の観客動員数はブンデスで平均4万2388人!一方で集客率トップは?”. footballchannel. 2019年4月17日閲覧。