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ヘビも群れる。グループで狩りを行うヘビの存在が明らかに(米研究)

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 世界はうかつにも蛇が群れで狩をすることを知らない。ある生物学者は、蛇がたまたまお互いの近くで狩りをしているのではなく、実は協力して狩りを行なっていたことを世界で初めて証明した。

ヘビは獲物を狩る時にだけ力を合わせる

 ヘビは群れで暮らすというような社会的は持ち合わせていないものの、獲物を殺すときだけは力を合わせる。

 群れて狩りをするヘビがいることは昔から知られていたが、それが協力なのかどうかは不明だった。ヘビは同じような感覚を持っているのだから、狩りをしやすい場所に集まるのはある意味当然である。大勢集まっているからといって協力していることにはならないのだ。

 協力しているのかどうか知るには、お互いがお互いを考慮した上で行動していることを証明する必要がある。

 つまりヘビ1がヘビ2を見たときに、互いに協力しているのならヘビ2の側から離れないはずだ。またそれによって狩りの成功率が上昇することも証明するべきである。

 もしそれを確かめるには、一晩中洞窟の中に身を潜めて、天井からぶら下がるヘビがコウモリを食べる様子を観察しなければならない。

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暗闇でキューバボアを観察

 米テネシー大学のウラジーミル・ディネッツ(Vladimir Dinets)氏がやったのはまさにそれだ。キューバ東部のグランマ号上陸記念国立公園の洞窟を仕事場にしてしまった彼は、8日間9匹のキューバボアを観察し続けた(ちなみにマーキングなどから9匹すべてを完璧に区別できたそうだ)。

 日没後、ボアは壁を這い上り、獲物のねぐらの入り口へと続く通路にぶら下がっては、夜明けまでコウモリを捕まえ続ける。

 忘れていけないのは、これが真っ暗闇の中の作業だということだ。そもそも公園内は光による汚染源となるものがほとんどない上、夜間の洞窟の内部での作業である。

 ディネッツ氏はヘビとコウモリだらけの真っ暗な洞窟の中に座り、粛々とヘビの動きを観察し続けた。彼は通路をいくつかのセクションに分割し、ボアの距離を計測できるようにし、各ボアがコウモリを捕獲するたびに記録した。

 ボアは触覚によって狩りを行うために暗闇など意に介さない。コウモリが体を掠めていくと、さっと襲いかかる。ディネッツ氏がそれを意に介さないのは一種の変人だからだ。

ほとんどのヘビが協力体制で狩りを行っていた

 その結果、単独で狩りを行なっていたのはかなりの少数派だった。それもそのはず、捕獲できたコウモリの数がずっと少なかったからだ。

 3匹集まっていたボアは、各々平均1匹のモウモリを捕らえ、捕らえるまでの所用時間は7分であった(コウモリを捕らえたボアはそこから離れるため、最大数は1匹である)。

 単独のボアの場合、平均0.33匹しか獲物を得られず、所要時間も19分であった。中にはコウモリを捕まえられず諦めるヘビもいた。

 したがってボアが通路に侵入して、そこで別のボアに遭遇した場合、ほぼ必ずチームを組む。そうすることで一種の障害物を作り、コウモリの飛行を妨害するのである。

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慣れあいたいわけじゃない。ただ目的のため

 狼と違うのは、それ以外の場面では一緒に行動したりはしないことだ。狼が一緒に狩りをするのは、社交が目的である。

 実は複数の研究によって、群れで狩りを行なったからといって捕らえる獲物の数が増えるわけではないことが明らかにされている。ヘビは逆だ。戦術として手を結ぶ。実に頭の良い生き物なのかもしれない。

via:animalbehaviorandcognitionpopsciなど/ written hiroching / edited by parumo

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